Ghostscript 6.53 on Linux

GNU Ghostscript 7.05 をご覧ください。

以下は古い内容です。


GNU Ghostscript 7.05 が出ています。→ SorceForge

ダウンロード

Ghostscript の最新版は SorceForge または wisc.edu からダウンロードできます。

[注] RingServer は ftp.gnu.org からミラーしていましたが,ここは 6.51 で止まっているようで,現在検討中です。 同じ RingServer でも CTAN 以下 には 6.52 まで入っています。

次の二つは RingServer からダウンロードするほうが速いでしょう。

次も RingServer からダウンロードしましょう。

次のものは ftp://ftp.gyve.org/pub/gs-cjk/ からダウンロードしておきます。

もし上のところがお休みでしたら, http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/,あるいは http://ring.dcs.pref.mie.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/,あるいは http://www.matsusaka-u.ac.jp/mirror/gs-cjk/ あたりにあるかもしれません。

インストール

以下では Vine Linux 2.1 改 (カーネル 2.4.17),gcc-3.0.3 でインストールを行いました。

tar xvzf ghostscript-6.53.tar.bz2
cd ghostscript-6.53
tar xvzf jpegsrc.v6b.tar.gz
mv jpeg-6b jpeg
ln -s src/unix-gcc.mak Makefile

src/unix-gcc.mak で次の2行を見つけ,いずれも右辺を 1 にします。

SHARE_LIBPNG=0
SHARE_ZLIB=0
[私だけの設定] 私のプリンタが LP-1900 なので,大森さんの LIPS & ESC/Page & NPDL & RPDL 対応 Ghostscript デバイスドライバ (現在見えない? *) のページから gdevlips ドライバを入手し,展開します。
tar xvzf gdevlips-2.4.0.tar.gz
mv gdevlips-2.4.0/*.htm doc/
mv gdevlips-2.4.0/* src/
cat src/gdevlips.mak >>src/contrib.mak

src/unix-gcc.mak のたとえば412〜413行目に次のような変更を加えます。

DEVICE_DEVS16=$(DD)stcolor.dev
DEVICE_DEVS17=$(DD)lips3.dev $(DD)lips4.dev $(DD)escpage.dev

src/gdevespg.c の75行目が

    if (xdpi < 60 || xdpi > 600)
となっていますが,LP-1900 のような True 1200dpi の ESC/Page プリンタが安価で入手できるようになったので,
    if (xdpi < 60 || xdpi > 1200)
のように変更してしまいました。

仕上げです。

make
make install
cd /usr/local/share/ghostscript
tar xvzf gnu-gs-fonts-std-6.0.tar.gz
tar xvzf gnu-gs-fonts-other-6.0.tar.gz
mkdir Resource
ln -s /usr/local/share/ghostscript/Resource /Resource
cd Resource
tar xvzf adobe-cmaps-200109.tar.gz
tar xvzf acro4-cmaps-1999.tar.gz

次は和文 TrueType フォントを使えるようにします。 /usr/local/share/fonts/truetype に和文 TrueType フォント DFHsm3.ttcDFHsg5.ttc が入っているとします(ダイナフォントの平成明朝W3,平成ゴシックW5)。

/usr/local/share/ghostscript/6.53/lib/CIDFnmap の最後にたとえば次のように書き込みます。

/Ryumin-Light           (DFHsm3.ttc) 2    ;
/GothicBBB-Medium       (DFHsg5.ttc) 2    ;
/HeiseiMin-W3           /Ryumin-Light     ;
/HeiseiKakuGo-W5        /GothicBBB-Medium ;
/HeiseiMin-W3-Acro      /Ryumin-Light     ;
/HeiseiKaKuGo-W5-Acro   /GothicBBB-Medium ;

システム設定

/etc/printcap はたとえば次のようにしておきます。

lp:\
        :sd=/var/spool/lpd/lp:\
        :mx#0:\
        :sh:\
        :lp=/dev/lp0:\
        :if=/usr/local/lib/gsf:

フィルタ /usr/local/lib/gsf は,たとえば PM-750C の 360dpi の場合,次のようにします(2行目と3行目は実際はつながっています)。

#!/bin/sh
/usr/local/bin/gs -q -dNOPAUSE -dSAFER -dBATCH
  -sDEVICE=stcolor -r360x360 -sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -

-sDEVICE=stcolor-sDEVICE=mjc360 でもよいようです。

LP-1900(ESC/Page)の 600dpi モードなら,2行目の後半を次のようにします。

  -sDEVICE=escpage -r600x600 -sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -

1200dpi モードなら,さらに 6001200 にします。 1200dpi モードにするとかなり遅くなりますし,文字部分はあまり変化がありませんが, 画像はハーフトーンの網点が細かくなるので一目瞭然の差があります。

LP-1900 は主に 600dpi で使っています。 今まで PM-750C を使っていたころに比べれば, プリントアウトが格段に速くきれいになりました。 ただ,換気に注意しないと,超狭い自宅の書斎ではオゾンが心配です。

リンクはご自由にどうぞ。

松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp
Last modified: Sun Apr 28 14:50:48 JST 2002