GNU Ghostscript 7.05 on Linux

GNU Ghostscript 7.06 on Linux をご覧ください。 以下は古いものです。


安宅さんの Install GNU GhostScript 7.05 and dvipdfmx というページが役に立ちます。

ダウンロード

Ring Server/pub/GNU/ghostscript/ から入手できます。

Ring Server のアドレス http://www.t.ring.gr.jp/ はネットワーク的に近い Ring Server を自動的に見つけてくれるはずです。 うまくいかない場合には http://www.ring.gr.jp/ とするとラウンドロビンでランダムな Ring Server に飛びます。 ネットワーク的に最も近い Ring Server がわかっていればそのアドレスを指定してください。

次のものは ftp://ftp.gyve.org/pub/gs-cjk/ からダウンロードしておきます。

もし上のところがお休みでしたら, http://www.t.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/,あるいは http://ring.dcs.pref.mie.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/gs/,あるいは http://www.matsusaka-u.ac.jp/mirror/gs-cjk/ あたりにあるかもしれません。

インストール

以下では Vine Linux 2.5 改,gcc-3.0.4 でインストールを行いました。

tar xvzf ghostscript-7.05.tar.gz
cd ghostscript-7.05
tar xvzf jpegsrc.v6b.tar.gz
mv jpeg-6b jpeg
./configure

[私だけの設定]

[2002-12-08 追記] かずひこさんから大森さんの新 URL と次のことをお教えいただきました: LP-1900 は エプソンコーワの Linux 用ドライバ で対応しており,*.c#if GS_VERSION_MAJOR == 6 とある部分をすべて #if GS_VERSION_MAJOR == 6 || GS_VERSION_MAJOR == 7 にすれば ghostscript-7.05 でもコンパイルできます。[/追記]

私のプリンタが LP-1900 なので,大森さんの LIPS & ESC/Page & NPDL & RPDL 対応 Ghostscript デバイスドライバ のページから gdevlips ドライバを入手し,展開します。

tar xvzf gdevlips-2.4.0.tar.gz
mv gdevlips-2.4.0/*.htm doc/
mv gdevlips-2.4.0/* src/
cat src/gdevlips.mak >>src/contrib.mak

Makefile のたとえば375〜376行目に次のような変更を加えます。

DEVICE_DEVS16=$(DD)stcolor.dev
DEVICE_DEVS17=$(DD)lips3.dev $(DD)lips4.dev $(DD)escpage.dev

src/gdevespg.c の75行目が

    if (xdpi < 60 || xdpi > 600)
となっていますが,LP-1900 のような True 1200dpi の ESC/Page プリンタが安価で入手できるようになったので,
    if (xdpi < 60 || xdpi > 1200)
のように変更してしまいました。

なお,make で次のような警告が出ます。

src/contrib.mak:896: 警告: ターゲット `obj/lips3.dev' へのコマンドを上書きします
src/contrib.mak:600: 警告: ターゲット `obj/lips3.dev' への古いコマンドは無視されます

仕上げです。

make
make install
cd /usr/local/share/ghostscript
tar xvzf gnu-gs-fonts-std-6.0.tar.gz
tar xvzf gnu-gs-fonts-other-6.0.tar.gz
mkdir Resource
ln -s /usr/local/share/ghostscript/Resource /Resource
cd Resource
tar xvzf adobe-cmaps-200204.tar.gz
tar xvzf acro5-cmaps-2001.tar.gz

上のように /Resource のシンボリックリンクを張るかわりに gs_res.ps の248-249行を編集するという手もあります。

次は和文 TrueType フォントを使えるようにします。 /usr/local/share/ghostscript/fonts に和文 TrueType フォント DFHsm3.ttcDFHsg5.ttc(それぞれダイナフォントの平成明朝W3,平成ゴシックW5)などが入っているとします(商品です)。

/usr/local/share/ghostscript/7.05/lib/CIDFnmap の最後にたとえば次のように書き込みます。

/Ryumin-Light           (DFHsm3.ttc)      ;
/GothicBBB-Medium       (DFHsg5.ttc)      ;
/FutoMinA101-Bold       (DFHsm5.ttc)      ;
/FutoGoB101-Bold        (DFHsg7.ttc)      ;
/Jun101-Light           (DFHsr4.ttc)      ;

/HeiseiMin-W3           /Ryumin-Light     ;
/HeiseiKakuGo-W5        /GothicBBB-Medium ;

フォントによっては TrueType Collection 番号を追加します:

/Ryumin-Light           (DFHsm3.ttc) 2    ;

別の方法として,東風明朝 CID 化キット から Kochi-Mincho.bz2,Kochi-Gothic.bz2 を入手して展開し,/Resource/CIDFont に入れておきます。 この場合は CIDFnmap の追加行の最初の2行を次のようにしておきます。

/Ryumin-Light           /Kochi-Mincho     ;
/GothicBBB-Medium       /Kochi-Gothic     ;

こうしておけばコマンド ps2pdf で日本語 PDF が作れます。

ちなみに,東風は「こち」と読みます(→ 古川泰之さんのMy Linux 日本語化計画)。

システム設定

/etc/printcap はたとえば次のようにしておきます。

lp:\
        :sd=/var/spool/lpd/lp:\
        :mx#0:\
        :sh:\
        :lp=/dev/lp0:\
        :if=/usr/local/lib/gsf:

スプールディレクトリができていない場合は作っておきます。

checkpc -f

フィルタ /usr/local/lib/gsf は,たとえば PM-750C の 360dpi の場合,次のようにします(2行目と3行目は実際はつながっています)。

#!/bin/sh
/usr/local/bin/gs -q -dNOPAUSE -dSAFER -dBATCH
  -sDEVICE=stcolor -r360x360 -sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -

-sDEVICE=stcolor-sDEVICE=mjc360 でもよいようです。

LP-1900(ESC/Page)の 600dpi モードなら,2行目の後半を次のようにします。

  -sDEVICE=escpage -r600x600 -sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -

1200dpi モードなら,さらに 6001200 にします。 1200dpi モードにするとかなり遅くなりますし,文字部分はあまり変化がありませんが, 画像はハーフトーンの網点が細かくなるので一目瞭然の差があります。

これで lpr hoge.ps と打ち込めば hoge.ps が印刷できます。

LP-1900 は主に 600dpi で使っています。 今まで PM-750C を使っていたころに比べれば, プリントアウトが格段に速くきれいになりました。 ただ,換気に注意しないと,超狭い自宅の書斎ではオゾンが心配です。

その他

bbox device の復活法については TeX Q&A 8521 に中丸さんが書いてくださっています。

B列(B5判など)の出力については TeX の掲示板の 17129 以下に話題が出ています。 GhostscriptのB列はJISではなくISOなのでサイズが微妙に違います。 たとえばJISのB4は /jisb4 と定義されています(gs_statd.ps)。 dvipsのサイズ指定については ここ 参照。


リンクはご自由にどうぞ。

松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp
Last modified: 2003-04-05 18:59:03