2003年6月

2003-06-27(金)

ダイナコムウェアの件

ダイナコムウェア株式会社 がNHK等からフォントの使用料を取ろうとしており,放送大学もNHKの判断を待って決断しなければならないらしい。 フォントの著作権では問題ないはずだと思ったので,使用許諾を調べてみた。 じつはこの会社,昔のダイナラブ・ジャパン株式会社が2001年7月の営業譲渡で名前を変えたものである。 昔の DynaFont Type Museum TrueType 100(¥12,800)と,最近買った DynaFont OpenType 100(¥29,800)の使用許諾契約書を比較してみたが,後者には次のような条項が付け加わっていた:

2.お客様は、本ソフトウェアを非商用(個人使用または団体および企業内で使用することにより、直接的な営業収入を生じない)に限定して使用することができます。
3.お客様は、本ソフトウェアを商用での利用および外部とネットワークを介して使用する場合は、あらかじめ弊社より別途許諾を得ていただくものとします。

箱の外側には「PDFファイルへのフォントの埋め込みが可能」とか「プリンタやイメージセッターからの出力が可能」とか書いてあるが,使用許諾契約書の文言通りなら,PDFに埋め込んでもネットワークで外部に公開することもできなければ,大学の宣伝パンフに使うこともできないことになる。 そんなことは箱の外側には一切書いてない。

と思って探したら,放送用使用許諾についてのご案内 というページができていた(多少文言の違う PDF 版 もある)。 放送局が金を払えば,そのうち他業種にも請求書が行くであろう。 特にPDFに埋め込んで外部に公開しているところは要注意。

その他

読もうと思って読む暇がなかったページ: Mac Fonts 大図鑑 (フリーフォントの紹介などもあり)。

2003-06-25(水)

Safari 1.0 が昨日出たのでさっそく更新。 まだ \ が化ける。 EUC-JP では ? に化ける。 ISO-2022-JP では ESC ( J \ ESC ( B になる。 Shift JIS なら大丈夫。

2003-06-22(日)

昨日のオープンキャンパスで,教室のパソコンのあちこちに Winny がインストールされているという情報を耳にする。 再起動すると C: は元に戻るので,再起動を要するソフトはインストールできないはずであるが,そうでないものは使えてしまう。 Winny のデフォルトポートは 7743 というよりはむしろランダムのようだ。 外部からの接続を許さなくていいなら NAPT 環境下でも使えそうである。

[2003-06-27追記] 後日談を書くのを忘れていた。 ポート 7743 に出ていくパケットを調べていたら,台が特定できた。 オープン利用室1だ。 走っていったら学生が Winny2 を使っていた。 目の前で削除させたが,それ以上は追及しなかった。

かみさんに CD-R 焼きを頼まれる。 ついでなので,Yamaha CD-R/RW drive CRW-70 を AudioMASTER 対応にするため,ファームウェアを 1.0e に,BHA の B's Recorder GOLD を 3.29 に更新。 ピット・ランドを通常より長く記録することでジッタを抑えるそうだ。 ただしバッファ・アンダラン回避ができない等,制限があり,そもそも音質は要求されていないので,使わなかった。

フォントの著作権問題について,まとめ。

office 氏は「まず、狩野氏は「著作権」なんて言っていないと思う」と言っておられるが,正しくない。 それはどうでもいい。 国がフォントを作る・作らないについては,平成やGT書体を国が作った経緯がある。 GT書体は商利用でなければフリーということである。

画像圧縮のテスト画像として広く使われている「Lena(Lenna)」が Playboy 誌の無断スキャンであったことも有名。 The Lenna Story 参照。 Wired News によれば,Playboy 誌は "We decided we should exploit this, because it is a phenomenon." だそうだ。 今回のこともそういう結末にならないものか。

[2003-06-27追記] 作業メモとか考えた事とか (2003年6月) によれば狩野さんが気づかれたのは6月15日であった。 いわゆる「Watanabe フォント」と呼ばれるフォント群について の「2003/6/3 追記」に「著作権を侵害していることが判明」とあったが,これは 2003/6/27 付で修正されており,2003/6/3 は単純ミスで 2003/6/18 であったようだ。 また,著作権は知的所有権と修正されていた。 より細かなニュアンスは 作業メモとか考えた事とか (2003年6月) を読めば伝わってくる。 [2003-06-28再追記] 以上を書いたのと行き違いでさらに上記ページにはいろいろ事情が書き加えてあった。 狩野さんに足を向けては眠れない。

タイプフェースの著作権については 東京高裁の判決文 が公開されている。 諸外国の事情も書かれている。

[2003-07-12追記] 別件だが最高裁の判決も出ている(→印刷用書体の著作物性)。 一方,文化庁の担当者が国会でこの判決を誤りだとする答弁をしたという未確認情報もあるが 国会会議録検索システム で検索できなかったとの情報をいただいた。 私も少しやってみたが見つからなかった。 この件については 2003-07-12 にも書き足した。

2003-06-21(土)

昨夜は疲れたのですぐ寝た。 今朝は9:30集合,11:00-15:00オープンキャンパス。

2003-06-19(木)

昨日からホテル住まい。 ここはダイヤルアップしかできない。

sudo ssh -l okumura -L 25:hoge:25 -L 110:hoge:110 hoge

(hoge(仮名)は私だけがログインできるマシン)で,POPもSMTPもlocalhostにしてみた。

300通ほどのメールを途中までAPOPで受信して止まってしまい,また最初から受信するはめになった。 結局メールを受信するだけで20分かかった。

送信のほうは,Mew で C-c RET とすればいいのを C-c C-c としたら +draft に溜まるだけで出ていかない。 追いだすためにあれこれあわててしていたら,書いたメールが失われてしまった。

PHS,センターにメールが溜まっているはずなのに,接続しようとするとしばらく「受信中」表示の後 「通信が中断されました。(01120)」 となる。 しばらくしたらつながるようになった。 いわゆる通信障害か。

「渡邊フォント」の元になったLABOフォントがどうやら当時のワープロのフォントのデッドコピーらしい。 「渡邊フォント」を下敷きとして作った東風フォントも公開中止。 たいへんな問題だ。

2003-06-14(土)

午前中,公務員講座。

午後,linux-2.4.21 が出ていたので 更新。 原稿書きがなかなか進まない。

2003-06-13(金)

13日の金曜日。 某先生のマシンが海外のクラッカーに乗っ取られてたいへんであった。 一部始終をメモしてあるが,どこまで公開していいものか。

2003-06-11(水)

数日前から ゲストブック に某大学で AL-Mail のメールボックスを共有ドライブに作っていて丸見えという話。

[2003-06-14追記] 共有ドライブという用語は変かも。 Linuxサーバの各ホームディレクトリをWindowsからマウントしている。 その(Windowsから見た)Z:のようなドライブを何と呼ぶのだろう? また,共有がまずいのではなくパーミッションがまずいのだ。 smb.confのcreate maskを700にすればいいのであろう。

以前,某FTPサイトの管理人から,ダウンローダが一つのファイルに多数のコネクションを張って DoS 状態になることがあるという話を聞いたことがある。 最近も,某MLと某MLで,十万単位のアクセスが集中して起こるという話が出ていた。 いわゆるダウンローダを使うことによって起こる現象らしいが,仕様か誤用か悪用か。 教えていただいた ここ の 03/02/14 の下から3番目に,ルータのコネクション数の上限を超えてしまうという話がある。

2003-06-07(土)

昨夜はバッタンキュー。

長野県長野県本人確認情報保護審議会第6回本人確認情報保護審議会報告書 (PDF) は本当に恐ろしい内容である。 しかし音声(ただしWMA形式)まで公開していて,長野県はやる気満々。 三重県 も,理系の知事(慶応工学部修士)の誕生で,期待しているのだが……。

ホテルで苦労した USB-AH64 だが,昨年7月発売のくせに,Mac OS X には対応していないようだ。 ドライバのアップデートもない。
[2003-12-13追記] 7月にアップデートされていた。 Mac OS X用も出ていた。

2003-06-06(金)

ホテルからダイヤルアップで更新するテスト。

一昨日はホテルで食事をしたので,昨日はコンビニでおにぎり二つとサラダ。 朝はもちろん缶コーヒーとパン。

一昨日,ホテルでメールを読もうとしたら,おっと,ここはダイヤルアップなんだ。 しまった,Macしかない。 @nifty接続アシスタントがない。 アクセスポイントの電話番号がわからない。 それじゃPHS使うか。 というわけでPHSとMacをUSBでつなぐ。 ありゃ,認識しない! しかたがないのでPHSから松阪インターネット研究会のMLに「東京の@nifty教えて!」とメールしたら,さっそく何人かのかたから教えていただき,難なきをえた。

それにしても,Word添付のメールが多い。 誰でもWord持ってると思うのか。 wvWareをmakeしといて助かった。

メールを送るのにも苦労する。 研究室のマシンで POP before SMTP しているのだが,APOP 完了から postfix が「lookup table has changed -- exiting」を出すまでに39秒もかかっている。 その間に出したメールは「Relay access denied」になってしまう。

[追記] 上の件であるが,POP before SMTP を使うより,

sudo ssh -l okumura -L 25:hoge:25 -L 110:hoge:110 hoge

のようにしてリモートマシン hoge に ssh で接続し,POP/SMTP は localhost に向けるほうがよさそう。

2003-06-02(月)

ここ に住基ネット関係の仕事をしていた派遣さんがけっこうやばいことを暴露されている。

2003-06-01(日)

Mac OS X英辞郎ビューア for X を入れた。 ついでに辞書データも更新しようと思って 英辞郎 サイトを探したがダウンロードについて記述がなくなっている。 不思議に思って探したところ,ここ に2003-04-01から販売のみになり,英辞郎関連の会議室での発言もすべて削除されたと書かれていた。

Mac に音楽 CD をいくつか食べさせる。 iTunes のヘルプで audible.com というオーディオブック屋を見つけた。 1冊の値段より会員になったほうが安そうなのでオンラインサインアップしそうになったが,念のため退会規則をよく読むと,電話でないとキャンセルできないようなので,1冊買いを試してみる。 20MB/40MB/80MB のチョイスがあったので最高品位のものにした。

そういえば AudioBooksForFree.Com という著作権切れの本を扱うところもあった。 ただし無料はビットレートの一番低いものだけで,他は有料。


[目次]

松阪大学 奥村晴彦

Last modified: 2003-12-13 12:49:04