2000年12月

2000-12-29

平木敬太郎氏の 一言もの申す2000_2 にGT書体フォント(→ GTプロジェクト), 小学館『新撰漢字総覧』について書かれている。

狩野さん が pdfTeX 日本語化を進めておられるようだ。

すのものさんが いろいろ で紹介されていた広島大学のページを見てみた。 リンクだけでなくURLを印刷物に載せることも許可が必要だという。 すのものさんはURLを挙げておられなかったし,ここでも挙げないが, 広島大学と聞いて真っ先に思い付くURLである。 こんなものを秘密にして何の得になるんだろう。

e言葉 から WXG(Canna replacement)をいただいてきて使ってみる。 まったく変化したことがわからないくらい Canna に似ている。 私の「,。」を使う設定までそのままなのは ~/.canna を読んでいるからか。 最大の欠点は単語登録が簡単にできないことだ。 単語登録するには,たとえば

ほげTAB保毛:名詞
の形式で並べたSJISのテキストファイル(たとえば Addfile.sjis とする)を作って
wxgdic -aAddfile.sjis wxgu.gdj
のようにしなければならない(wxgu.gdj はユーザ辞書)。

2000-12-28

暖房で乾燥している書斎で,コンピュータから1メートルくらい離れたところで綿入れの羽織を脱いだところ, コンピュータのスピーカからバチバチと大きな音がした。 静電気の影響だろうか。

2000-12-27

NHK のサイトで ニュース が始まったというので見てみたら,Linux の Netscape では頭に x? という文字が現れる。 Windows 2000 の IE では現れない。 どうやら変な JavaScript のコードが入っているようだ。 それはそうと,興味のあるニュースだけ映像付きで見られるのはたいへん便利。

JavadocCVS を使うときは

    * @author  $Author$
    * @version $Revision$, $Date$
と書くんだろうか。
    * @version $Id$
でもいいのかな。

ほげを考えるページ というページを紹介していただいた。

Windows の状態を昔のチェックポイントまで戻すことのできる SecondChance というものを紹介していただいた。

2000-12-26

HDDとWindows 2000が届いたので,まずLinuxカーネルを2.2.18に上げて,VMwareを2.03に上げ, 新しいHDDにVMware仮想マシンとしてWindows 2000をインストールした。

2000-12-25

また Hybris メールが届いた。今度は某社だったので,そこの webmaster に,ウイルスが入っていることを明記して forward した。 すると,すぐに自動リプライで,次のような返事をいただいた。

送信者へ。InterScan は E-Mail の添付ファイルにウイルスを発見しました。

Date:  	Mon, 25 Dec 2000 08:00:46 +0900
Method:	Mail
From:  	<okumura@matsusaka-u.ac.jp>
To:    	<web_master@xxxxxxx.co.jp>
File:  	KAKCOBKA.EXE
Action:	clean failed - moved to KAKCOBKA.EXE.0
Virus: 	TROJ_HYBRIS.B 

ほかの仕事をしている間に Linux MLD 5 を東芝 Satellite 2140 にインストールしてみた。 インストール記を書くまでもなく,CD-ROM を挿入して OK を押すだけでインストールできてしまった。 ずっと立ち上げておいたが,そのうち落ちてしまった(電源断)。 シャットダウンしても電源断にならないのに自動的に電源断とは不思議だ [後記:翌日スクリーンセーバを切った以外は同じ状態で丸一日稼働したが落ちなかった。 しかも今度は shutdown -h now で電源断できたのも不思議]。

2000-12-24

また Hybris メールが届いた。今度は OCN アドレスからだ。 しかしファイルサイズも内容も微妙に違う。 進化したんだろうか。

1/f雑音について: pubs on one-over-f (1/f) noise, DSP generation of Pink (1/f) Noise, FractMus, a FREEWARE fractal music composer, written by Gustavo Diaz Jerez, ALGORITHMS, Fractal Renewal Processes Generate 1/f Noise.

2000-12-21

Windowsを新HDDにコピーする方法: 新HDDを接続し,fdiskで基本MS-DOS領域を確保しておく。 再起動してシステムフォーマットし,Windowsフォルダを作り,現WindowsフォルダからWin386.swp以外をコピー。 さらにWindowsフォルダ以外をコピー。 新HDDをプライマリのマスターに直して接続。 FDDから起動し,fdiskで新HDDをアクティブにする。

米国の大学の Advanced Placement Program で C++ が Java に変更される (→ 高校の飛び級テストにJava)。 既報のとおり情報処理技術者試験でも Java が採用される (→ 情報処理技術者試験「新制度の概要」、「出題範囲」の追加公表についてJava言語規定)。

2000-12-20

David Salomon, Data Compression: The Complete Reference, 2nd edition (Springer, 2000, ISBN0-387-95045-1) が届いた。私の名前が3個所に載っている。 Salomon は The Advanced TeXbook の著者でもある。

変なメールが届いた。 差出人(From: 欄)は私自身に偽装されているが実際は So-net から発信されている。 EBOHJFEB.EXE というファイルが添付されている。 中に HYBRIS の文字列が見える。 どうやら Hybris というウイルス(ワーム)らしい。

2000-12-19

とうとう BT(ブリティッシュテレコム) がハイパーリンク特許を発動してプロバイダに対して訴訟を始めたようだ (毎日新聞記事ZDNN記事)。 北ニケンクワヤソシヨウガアレバ/ツマラナイカラヤメロトイヒ(*)。

1月4日,小澤征爾のマーラーがインターネット中継される (SAITO KINEN FESTIVAL)。

2000-12-15

昨日は東工大での会議に出かけたついでに,Linux MLDを開発している旧友に会った。

日本橋丸善で Neil Gershenfeld, The Physics of Information Technology, (Cambridge University Press, 2000) を, Laox The Computer舘で 府川充男・小池和夫『たて・ヨコ組版自由自在』(グラフィック社,2000年,3800円) を買った。 Gershenfeld の本は LaTeX2e で本文は Monotype Ehrhardt で組まれている(数式は Computer Modern)。

再起動でハードディスクの状態を元に戻すハード・ソフトとして 瞬間環境復元ツール コムガード HDG-01ZDNN: ロック有効でパソコンの環境を瞬間復元。「ComGuard HDG-01」発売), HDD KEEPERイージーリカバリー といったものがある。 うちも導入を計画している。

[2001-09-08] セルフメンテナンスシステム (富士通) というのも教えていただいた。評価版がダウンロードできる。

Golomb 符号について調べているうちに Project OGR というものに出会った。 これは Optimal Golomb Ruler(最短ゴロム定規)を探索する問題である。

2000-12-12

PDFの論文をダウンロードするごとにユニークなダウンロード番号を書類情報として埋め込み, 著作権侵害のチェックをしたいというかたから, PDF書類情報埋め込みプログラム製作過程 というおもしろいページがあることを教えていただいた。

角藤さんの掲示板 で乙部さんが Times (New) Roman の歴史について触れておられた。 私も調べてみたところ,次のページに詳しく載っていた: Times (New) Roman and its part in the Development of Scalable Font Technology

2000-12-09

ほら貝 の加藤弘一氏の『電脳社会の日本語』(文春文庫094,文藝春秋,2000年)を読む。

折しも表外漢字の字体などに関する国語審議会の提言が昨日正式に答申されたようだ。 しかし, 文部省 を調べても何の情報もない。

Java Press に紹介されていた Deep Inside C#: An Interview with Microsoft Chief Architect Anders Hejlsberg を見てみる。 Borland の Antique Software: Turbo Pascal v1.0この記事 によれば,Turbo Pascal は Anders Hejlsberg が作っていた Pascal コンパイラを Philippe Kahn の求めに応じて x86 用にしたものらしい。

2000-12-08

NTT-X Store が開店。いよいよパソコンオンラインショップも競争激化。

2000-12-03

複素数の行列計算をする必要があった。とりあえず Octave ですませた(私の Octave のページも古い部分を削って少し書き換えた。 MuPAD のページもついでにちょっといじる)。

ついでだから他にどんなフリーのツールがあるか調べてみた。

Matlab 風のものでは Octave のほかに ScilabRlab がある(Yorick というものも見つかった)。 Matlab Clones というページに比較がある。早稲田の 大石進一 先生のところにはいろいろ貴重な情報がある。 Linux数値計算ツール という本(コロナ社,2000年10月,2200円,ISBN4-339-02378-7)を書かれたことを知り, Amazon で注文する。 これは Web で公開されている 精度保証付き数値計算入門 プラスアルファのようだが, Web のほうは背景に工夫が凝らしてあり,目が疲れ,ほとんど読めないページもある。

Mathematica 風の Kalamaris が開発中らしい。 IDL 風のものでは PDL (Perl Data Language) や PYDL (PYthon Data Language) がある。 ちなみに Python 関連では Numerical Python など数値計算への応用が進んでいるようだ。 昔の Genius と Dr. Geo が合体して Dr. Genius というものができていた。 国産の数値計算インタープリタ・コンパイラ MaTX については本も出ていて,買ったがまだ読んでいない。 ライブラリ関連では netlib が最も有名なレポジトリだが,趣向を変えて freshmeat で検索してみたところ,C のライブラリ GSL (The GNU Scientific Library) のほか,C++ では oonumerics.orgC-XSC++LinAl などが見つかった。ついでに最近よく耳にするドキュメントシステム Doxygen のページにも立ち寄った。

2000-12-01

日経コンピュータ12月4日号pp.80-81の熊谷誠治氏によれば,Web掲示板も 電気通信事業法 により届け出もしくは登録が必要となる可能性があるとか。


松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp
Last modified: Sat Sep 8 13:14:01 JST 2001