2000年1月

2000-01-30

MikTeX という Windows 上のフリーの TeX には

Auto-insertion of Source Specials という機能があり,--src オプションで dvi ファイルに行番号が \special 形式で入るようだ。 このような仕様が pTeX にもあれば便利だろうか。

2000-01-29

午前10時過ぎに大学のネームサーバのデータを書き換た。 午後3時,すでに名古屋大学では情報が更新されていた。 午後9時,まだ津ケーブルテレビのデータは古い状態だ (後記:30日には更新されていた)。

2000-01-28

核融合研に出張。

2000-01-27

昨日の「ハッカー」の書き物を 益山氏 が解読してくださった。 元になったのは読売新聞夕刊の「科技庁 またハッカー・HP書き換えられる」という記事で, 中国語簡体字で書いてあるのに EUC-JP で表示して化けさせてあったのを解読されたもの:

前日驚聞日本政府拒不承認1937年南京大屠殺這一歴史悪行

為強烈抗議日本政府的這一醜悪行為〓〓借ni站伝達中華民族的正声音

本世紀三、四十年代〓在日本帝国主義発動的侵華戦争中〓中国軍民傷亡3500多万人。僅在“南京大屠殺”暴行中就有30万以上的同胞遇難。這是人類文明史上最残暴、最黒暗的一頁。......我們要更加堅定振興中華、維護世界和平決心与信念

大和民族〓一个不敢面対歴史〓実的民族〓是亜洲的耻辱〓1937年〓ni們的祖先犯下了人類文明史上的滔天罪行〓為什麼這些bitchson不敢承認

The Nobel Prize Internet Archive というのがあって,Amazon.com とタイアップして受賞者の本がすぐ買えるようになっている。 ここから Gerard 't Hooft のホームページに行ってみた。 't Hooft 教授は今はコンピュータに凝っているらしい。

arXiv:cond-mat/9812084 の W. E. Bies, R. J. Radtke, H. Ehrenreich, Thermoelectric Properties of Anisotropic Systems (submitted to Phys. Rev. B) を入手して読む。 この文献に挙げられていた論文に一つ読みたいのがあったので,その論文誌 Proceedings of the National Academy of Sciences (日本からは こちらのミラー が近いらしい) のサイトを見てみたら,さすが米国,ちゃんと PDF でダウンロードできるようになっていた。 さっそくダウンロードする。 ちなみにそれは G. D. Mahan and J. O. Sofo, The best thermoelectric, Proc. Natl. Acad. Sci (1996) 93: 7436-7439 である。

(後記)arXiv:cond-mat/9812084 には Seebeck 係数が等方的であることが目新しいことのように書いてあるが, ちゃんと T. C. Harman and J. M. Honig, Thermoelectric and Thermomagnetic Effects and Applications (McGraw-Hill, 1967), p.251 に同じことが書いてある。

ちなみに arXiv.org は http://xxx.lanl.gov/ として知られていたところだが, xxx が成人サイトを連想させるためか,このような名前になった。 日本のミラー http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/ も http://jp.arXiv.org/ になったはずだが,まだ看板は xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp e-Print archive mirror となっている。 ここでたとえば arXiv:cond-mat/9812084 を見たいなら, http://jp.arXiv.org/abs/cond-mat/9812084 とすればよい。

総理府 によれば,2001年に インターネット博覧会 が開かれるそうだ。 「2001年の新千年紀の門出に際して……」とあるので, 総理府は2001年を millennium の始めととらえているらしい。

注文していた EIZO FlexScan L350(15インチの液晶ディスプレイ)が来た。 たしか23日にツートップに注文し,24日に注文確認メールが来て, 25日の午後銀行振込したら,25日中に入金確認メールが来て, 27日には商品が到着するという手際良さである。 値段は114,800円,この他に15インチの通常のCRTも17,800円で一つ買って, 送料は2,200円,それに消費税が加算されて振込額が141,540円。

さっそく Linux マシンにつないでみる。800x600 ではやはりぼやけるので, ネイティブの 1024x768 にしたらたいへん鮮明。

2000-01-26

2000年問題で騒がれていた GLOCOM の公文さんが反省を書いておられた。 Y2K に関しては SD誌 2月号の「Y2Kにもの申す」という記事の内容が私の心情と共通する部分が多い。

あるところでデジュールという標記を見た。 不審に思って goo で調べたら,デジュール46件,デジューレ5件, デユーレ,デジューリ,デユーリはいずれも0件であった。 MITIの 今後の我が国の国際標準化政策の在り方 という答申でもde jureはデジュールとなっている。 ロケール(locale)同様国籍不明の発音がまた定着してしまうのか (もっともデジュールはフランス語読みかもしれない)。

(後記)すのものさんからフランス語ではデジュレだとご指摘いただいた。

あるところから,http://A につなごうとしたら何の関係もない http://B につながったがどうしたものかという相談を受けた。 調べてみると,A の方はグローバルアドレス以外に 192.168.* のプライベートアドレスも公開していることがわかった。 おそらく B の方も公開こそしていないが同じアドレスを内部で使っているのかもしれない。

2000-01-25

春の分科会 の準備をしていて /home が溢れた。 ~/Mail が 89M になっている。 メールの保管を考えなければ。

2000-01-23

ディスプレイを買い替えるために,眼に良いディスプレイとは何かを考え始める。 パソコン初心者相談所41 などによれば,インタレースは良くない,液晶は良いかもしれない。 産業医学総合研究所最近の研究 なども見た結果,液晶は確かに良いが,トータルな作業環境や休憩の取り方が重要。 とりあえず FlexScan L350 などはどうであろうか。 あとは Happy Hacking Keyboard が欲しい(Lite ではなく)。

2000-01-18

1月12日,大学にキヤノンのカラーレーザPostScriptプリンタ LBP-2260PS が入った。 さっそく /etc/printcap を書いて UNIX から使う。 今日は両面印刷オプションも装着された。 UNIX で両面印刷を使う方法を PostScript のページに書き加えた。

2000-01-17

新学期が始まってから土・日も含めて大学に出ずっぱり。 今日は久しぶりに家にいられる。

Y2K 騒ぎの批判がところどころでされているようだ。 元日に書いたように, 自宅や大学の情報処理教育センターではまったく対策をしていなかった。 この点について,記憶に残っているうちにメモを残しておく。

大学のインターネットのライフラインである Cisco ルータの OS は IOS 10.0(7) という古代のものであり,Cisco の Year 2000 Product Compliance ページには「Will not be Tested」とある。 この定義は同ページによれば次の通りである。

If a product is listed as "Will not be Tested", we cannot say what possible compliance issues it might have. You may run the tests listed on our test plan template to help you uncover possible year 2000 related issues, but remember that these products will not be supported for compliance by Cisco regardless of the outcome of tests you run on your installation.

Products listed as "Will not be Tested" are those for which no Year 2000 compliance test are planned. Such products are or will soon be in the End of Life (EOL) status and will no longer be supported by Cisco.

IOS のアップグレードの値段を聞いてもらったら, メモリ増設も必要で,合計金額はパソコンが何台も買えるような値段。 結局諦めた。

また,あるところからTAが盲点だから注意せよという連絡が来たので, これはベンダに問い合わせたところ問題ないという返事がいただけた。

これ以外に SunOS 4.1.x とか各種 Solaris 2.x, それに Windows 3.1 時代の486マシンが多数あったが, 結局何もしないで何も起こらなかった。 ただ,自宅の Windows 3.1 時代の486マシンが1台, 新年に立ち上げてみたら1980年に戻っていたので,時計を合わせ直した。

大学の接続を 128k から 1.5M にしたいので, いろいろ資料をあさっている。 文部省 の報道発表一覧の 学校のインターネット接続計画 全校を13年度までに前倒し には「平成13年度(2001年)までにすべての学校をインターネットに接続する」 と書いてある。 2003年には 学習指導要領 が新しくなり,特に高校では新科目 「情報」 ができる。 バーチャル・エージェンシー「教育の情報化プロジェクト」報告 にはさらに すべての学校においてインターネット接続の高速化を図る と題して

学校の回線高速化(1.5Mbps以上)は,概ね2005(平成17)年に向けてできるだけ早期に実現できるよう努力することとされている光ファイバー網の全国整備,加入者系無線アクセスシステム等の整備,通信料金の低廉化などの状況を踏まえつつ,計画的に進めることとする
と(ややもってまわった表現だが)書かれている。 ただ, 首相官邸 にある バーチャル・エージェンシーの検討結果を踏まえた今後の取組について (平成11年12月28日 高度情報通信社会推進本部決定) というPDFの報告書では,
平成13年度(2001年度)までに、すべての公立小中高等学校等がインターネットに接続でき、すべての公立学校教員がコンピュータの活用能力を身につけられるようにする。
とか
平成17年度(2005年度)を目標に、すべての小中高等学校等からインターネットにアクセスでき、すべての学級のあらゆる授業において教員及び生徒がコンピュータを活用できる環境を整備する。
のように,ややトーンダウンしている。

2000-01-10

義姉 菅原美枝子 さんのページや,義兄 菅原洋一 さんの 文章 を印刷。

Mozilla の Great New MathML Screenshots! を見てみた。 SVG もかなり進んでいるらしい。

2000-01-08

「2000年問題に絡むウイルスが恐くてメールを開くことができず……」 というメールを受け取った。 メールを読まない人を増やした Y2K 騒ぎは残念だ。

2000-01-07

かみさんと子供が CATS を見に行ったが私は核融合研で会議。

2000-01-06

まだ「今日は100年です」というページが多い。 この JavaScript の仕様(バグ?)は ここ で紹介されている。

昨日書いた ROOT は, FVWM-95 のサイトにある xclass という Windows 95 ライクなウィジェットライブラリを使っている。

レイティング/フィルタリング情報ページ にある Java ベースのフィルタリングソフト SFS を薦められたので, 昨年末にオンラインで申し込んだものの返事がちっとも来ず, メールで催促したら,やっと返事が来た。 ダウンロードのページとパスワードが書いてあって, そこからダウンロードできた。 日本語では何も説明がないが,これは W3CJigsaw を拡張したもののようだ。

Knuth の1999年の Recent News で知ったが, 1998年の末にIECで決められた Definitions of the SI units: The binary prefixes によれば, 210 を Ki(kibi と読む), 220 を Mi(mebi と読む) などとするそうだ。 今日から私のマシンのメモリは 64MiB(メビバイト)。

2000-01-05

XDBM というフリーの XML ツールが出ていた。 某所で XML でデータベースを構築するという話が出ていたが使えそうかちょっと見てみた。 しかし XML「で」データベースを,というのは何となく変な気もする。 XML はむしろデータ交換フォーマットではないのか。

一方, dbXML.org - XML Database Server は買収が進んでいるようで,フリーであったはずのソフトは取り下げられていた。

何人かで書いた Java のコードを大量に整理する必要があり, 何とかうまく標準化できないかと GNU indent の最新版をインストールして

indent -kr -ts255 Foo.java -o Foo2.java
みたいにしてみたが,微妙なところでうまくいかない。 何かいいツールがないか探していて regular expressions in java というページを見つけた。

新年に読んだ(読みつつある)本のなかで Ian H. Witten, Alistair Moffat, and Timothy C. Bell, Managing Gigabytes, 2nd edition (Morgan Kaufmann, 1999) は,第1版のときも読んだが,なかなか良い本だ。

データ解析ソフト ROOT を評価した。 詳しくは ここ に書いておく。 ROOT のサイトの中の The ROOT Object I/O System というページの頭に Why Not Use an OO Data Base Instead? で始まるおもしろい文章がある。 また, Performance Comparison between ROOT, Objectivity/DB and LHC++ histOOgrams というペーパーにたいへん興味深い比較が載っている。

2000-01-04

C++ のヘッダの拡張子については,C のヘッダとわざわざ拡張子で区別を付けなくても, 頭に「-*- C++ -*-」を含んだ文字列,たとえば

// This is a -*- C++ -*- header
と書いておけば Emacs は認識してくれるので,特に区別する必要はないかもしれない。

2000-01-03

オープンソース運動の発端を作った Eric S. Raymond が DVDCA と大嘘 と題する文章を寄稿している。 DVDCA(DVD Control Association)はハッカーが DVD の暗号を解読するソフトを作ったとして訴えているが, DVD の暗号を解読しなくてもコピーすることは今まででも自由にできる。 なぜ DVDCA はこんな大嘘をつくのか……。

C++ の拡張子について, Boost C++ Libraries では cpp,hpp 推奨と書いたが, C++ source code extension survey という1996年の小規模なアンケートでは cpp,h が多い。 C++ Coding Standard というページでは cc,h を推奨している。 C++ FAQ LITE[25] Coding standards ではどうでもいいとしている。

結局どうでもいいことだが, Windows ユーザを意識して cpp を採用。 ヘッダは C++ でしか使えないものは hpp, どちらでも使えるもの(#ifdef __cplusplus を使うなど)は h というのではどうか。

後記:MS のツールが自動生成するのは .cpp と .h らしいので,それに合わせた方が無難?

Thinking in C++ 2nd Edition というオンライン本を見つけた。 著者 Bruce Eckel は Java などの本もオンラインで読めるようにしている。 なお,Linux 上でこの本の RTF 版を読むには Ted が良いらしい。

GnuPG 1.0.1 をいただきに Ring サーバ に行ったら,1.0.1 がなくて 1.1.0 があるので驚く。 開発バージョンが紛れ込んでいたようだ。 結局 1.0.0 と 1.0.1 の差はほとんどない。

2000-01-02

昨日書いたJavaScriptのバグはNetscape独自のものらしく, HPのサイトでも同様の誤表示が生じたらしい (*)。

少し前に書いた Web E-Mail について。 これは C++ で書かれており, メールスプールを直接見に行くが, fetchmail を呼び出して POP を使うこともできる。 たいへんよい考え方であるが, 残念ながらメールスプールの操作にロックを使っていないようだ。 また,MIME にも対応していない。 このあたりを少し書き直せばたいへん軽いメーラとして使えるであろう。 でもそれをしている時間がない。

C++ 標準化委員会のメンバー有志が作っている C++ ライブラリのレポジトリ Boost C++ Libraries の FAQ には,open source は今のところお断り,と書かれている。 商品に取り込むことが難しいのが理由。 この メーリングリストMersenne Twister の C++ 版を出した人がいて, オリジナルの C 版にならって LGPL としたところ, 受け付けられなかった (#882 から始まるスレッド)。

乱数に関しては, The BeOS Random Number Library に Mersenne Twister をはじめたくさんの乱数源が揃っている(ネタ元:boost)。

Oracle and Odbc Template Library Programmer's Guide というページがあった(これも boost)。

Unicode についてちょっと ここ で勉強する。

W3C の標準案 Ruby って何のことかと思ったら日本語のルビのことであった。

C++ のヘッダの拡張子を h にするか hpp にするかについてはいろいろ議論があるようだ。 上記 boost では hpp を推奨している。 拡張子についての解説を探していて 角 正史 さんのページに行き当たった。 STL の解説のほか網羅的な拡張子リストがある。

A Web Developer's Guide to Copyright and Intellectual Property Issues in Cyberspace (Karen L. Kranack) を読み流す。

2000-01-01

大学のサーバやルータ関係は何もしなかったのにちゃんと動いている。 一番古いマシンは matta(旧 matsu,今の matsu とは違う)で, SPARCstation IPC (Sun 4/40), 24M Memory, SunOS Release 4.1.2-JLE1.1.2 という代物だが,ちゃんと動いており,date コマンドに対してもちゃんと2000年と表示する。 ルータも古い Cisco 2500 で IOS 10.0 で, Cisco の Y2K ページを見ても2000年試験対象外としか書かれていない代物だが, これまたちゃんと動いている。 他のサーバ類もすべて完璧。

Millennium の定義ははっきりしないが, Century は2001年から21世紀になるはず。 しかし,多くの人が今年から21世紀だと思っている。 BBC News のトップページにも UK welcomes 21st century とある。

津ケーブルテレビへようこそ! のページに「今日は 100年 1月 1日 (土曜日)」と出ている。 JavaScript のバグのようだ。

郵政省通信総合研究所周波数標準課うるう秒実施日一覧 によれば,今年の元日はうるう秒はなかったようだ(Thanks: hideyukiさん)。


松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp

Last modified: Sat Feb 5 20:02:16 2000