名前: 永田善久 日時: 2001-06-29 11:09:17 IPアドレス: 133.100.243.*
皆様こんにちは。 うーむ。yfonts 素晴らしいです。> 角藤先生。 textrace を用いて、ということでしょうか。私もこのような出力ができる ようにしたいです。 (976 奥村先生)> 本来ゴシックってのはこういうものを言うんですね。 Helmut Kopka 著 ``LaTeX Band 2'' (Erg\"{a}nzungen -- Mit einer Einf\"{u}hrung in METAFONT) という書物によれば (114ページ) 、 私達が横文字に関して通常用いている「ゴシック体・フラクトゥア体」 とかいった活字体は「gebrochene Schriften (ドイツ語:「カクカクと 折れ曲がった活字体」の意. 英語に直訳すると broken script といった 感じでしょうか)」という名で総称され、ドイツ工業規格 (DIN 16518号) では「クラス X」(活字体のクラスは全部で 11 あるそうです)に分類 されているそうです。そして、この「クラス X」である gebrochene Schriften は、さらに下位クラス Xa: ゴシック体、Xb: 丸ゴシック体、 Xc: シュヴァーバッハ体、及び、Xd: フラクトゥア体に分類されています。 このうち Yannis Haralambous は METAFONT を用いることで、Xa (=ygoth), Xc (=yswab), Xd (=yfrak) 及び大変美しい「ドロップキャップ用イニシャル 体」(=yinit) を再創造し、ゲルマニスト (ドイツ語・ドイツ文学関係者) 、 歴史家、神学家達から圧倒的な感謝をもって迎えられました。 # Haralambous 氏は ysmfrak という「各字母の線幅が若干狭く字母間の # 間隔は若干広め」のフラクトゥア体ヴァリエーションも作成されていま # す。yfrak の代わりにこちらのフォントを用いる場合は # \renewcommand{\frakdefault}{ysmfrak} # としてやれば OK です。 # Haralambous 氏はこの業績によって「DANTE: ドイツ TeX ユーザーズ # グループ」の名誉会員となられました。 角藤先生がサンプルとして挙げられたフォントは、上からゴシック体、 シュヴァーバッハ体、フラクトゥア体となっています(タイトル部分は シュヴァーバッハ体)。 なお、小うるさいことを申し上げて大変恐縮ですが、「カクカクと折れ曲 がった活字体」においては、「長い s と丸い s」が区別されます。単語中 では前者 (これは普通に s と入力します) ですが、単語末あるいは単語中 であってもそれが合成語である場合には後者 (これは s: と入力します) を 用います。まとめますと、 This: is: a test of yfonts:. となります。
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