名前: 永田善久 日時: 2001-05-28 18:38:19 IPアドレス: 133.100.243.*
bdx さん、皆さん、こんにちは、はじめまして。 永田@福岡大ドイツ語です。 > ECフォントを使うには > pkフォントへの変換が必要 > PS Type 1 フォントは別途購入の必要あり > ということは奥村さんの著書あるいはページで > 今後書いておかれたほうが良いことかと思います。 貴重なご指摘をどうも有難うございました。 奥村先生も 55番記事「Re: EC fonts vs. TX fotns」の中で既に回答して おられますが、『[改訂版] LaTeX2e 美文書作成入門』付録 F の箇所は 私が寄稿させて戴いたものでした。 さて、『[改訂版]LaTeX2e 美文書作成入門』サポートページ <A HREF="http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/bibun2e.html">http://www.matsusaka-u.ac.jp/~okumura/texfaq/bibun2e.html</A> の [本文のバグ] -- [ページ順] -- p.330 \usepackage[T1]{fontenc} で ECフォントになるという部分は・・・ にも既に掲載(訂正)されていますが、『[改訂版]LaTeX2e 美文書作成 入門』の 330 ページの記述には「少し」不正確な箇所がありました。 文責は全て私にあるわけですが # ゴメンナサイ (^^; あのような陳述内容となった原因は、原稿執筆当時の私が、 1. TX Fonts の存在を知らなかった 2. 基本的に PK フォントを使用するだけの環境の中で LaTeX を 使用しており、それで特に不満を覚えていなかった 3. \usepackage{txfonts} が使用可能の前のパッケージ、例えば \usepackage{times} 等では \i(点なし i)や \j(点なし j)が出力 されず、「美的」観点からはともかく「正確性」という点からあまり 魅力を感じていなかった 4. EC Fonts の作者である J\"{o}rg Knappen 著『Schnell ans Ziel mit LaTeX2e(LaTeX2e を使って素早く目標に到達、といった意)』 という書籍の「EC Fonts 讃美の箇所」に少なからぬ影響を受けていた といったような理由が背景にありました。 上記のうち特に 2 については「井の中の蛙」であったことを反省して います。また 3 についても、問題点は TX Fonts では完全に fix され ていますので、LaTeX では色々なフォントを色々な形式(PK, PS Type 1 等々)で使用可能である、ということを多くの人に知っていただくために も、bdx さんがお寄せくださったコメント内容を、(機会があれば)次回、 奥村先生の本の中で反映していただくことは、ユーザフレンドリという点 からも有意義なことと私も思います。 最後にひとつだけ。何もあえて EC Fonts の肩を持つわけではありません が、例えば、TX Fonts では LaTeX2e マニュアルオリジナル本の 37 ページ にあるような、次のような「ever」の処理はできません。こういった処理が 可能な EC Fonts はそれなりに「マニアック」であるといえるか、と思います。 \textsf{\textbf{Who \textmd{on} Earth}} is \textit{\texttt{ever}} going to use a boldface sans serif or an italic typewriter type style?
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