Re: yfonts

名前: 永田善久
日時: 2001-07-05 11:28:04
IPアドレス: 133.100.243.*

本田様、 > かっこいいなというだけで触ってます 私も「かっこいい」と思います。そして、この「かっこよさ」を実現 してくれる背景には「きちんとした技術的・理論的裏付けが存在して いる」のが TeX ワールドの素晴らしさだと、いつも感嘆しています。 そして、通常は、TeX が全てを「ちゃんと」やってくれるから、一般 ユーザがその「背景」まで意識している必要がないのも、とてもスマ ートだと思います。 # もっとも、既存の機能を超えた「新しい機能」を欲するという場合 # は、本田さんのような TeXnician の方々にマクロを作成していただく # 等のことも必要になってきますが、それが「可能」となっているのも # TeX ワールドの大きな魅力です。 > HaralambousがTUGに投稿した論文をコンパイルしたら > Aus:gangと書きましょうみたいな文がありました. Ausgang (ドイツ語:「出口」の意) は、aus と Gang の合成語です。 aus でいったん意味が「切れる」から、ここの s は丸い s となり ます。 # 現代ドイツ語表記において、名詞は大文字で書き起こすことになって # います。aus は副詞、Gang は名詞、そしてその合成語は名詞という # わけです。 # なお、aus (アウス) は英語の out と全く同じ語源です。Gang (ガング) # も英語の go と同語源です。 ---------------------------------------------- yfonts に関して、先に書き漏らしたことを補足しておきます。ご参考まで。 1. yfonts の各字体を組む場合、LaTeX におけるデフォルトのラテン活字体用の 行送りではバランスが悪い。これを自動修正するコマンドが \fraklines である。 なお、\fraklines は、文書の途中でフォントサイズを変えた場合は、その都度 これを記してやる必要がある。 2. yfonts は美しいイニシャル体も持っており、これをいわゆる「ドロップキャ ップ」として用いるには、\yinipar{I} としてやればよい。\yinipar は自動的 に 4 行取りでイニシャルを段落始めに埋め込んでくれる。この際、同時に \fraklines を用いないと、本文とイニシャル体の上部ラインが揃わないので 注意。 3. "a といった入力のままで、*a 用の出力を得たい場合はオプション varumlaut を用いる。\usepackage[varumlaut]{yfonts} としてやればよい。 以上を検証するためのサンプルファイルが下にあります。宜しかったらどうぞ。 # とにかく例示用の「ハイフン記号を出す」ために a5paper サイズにしました。 # また「ドイツ語用」のハイフネーションが実現されるために german も指定 # しました。グリム童話 1 番『カエルの王様、または、鉄のハインリヒ』の # 冒頭からの引用です。 ------------------------------------------------- \documentclass[a5paper]{article} \usepackage{german} \usepackage[varumlaut]{yfonts} \begin{document} \fraklines \frakfamily \yinipar{I}n den alten Zeiten, wo das: W"unschen noch geholfen hat, lebte ein K"onig, dessen T"ochter waren alle sch"on, aber die j"ungste war so sch"on, dasz die Sonne selber, die doch so vieles: gesehen hat, sich verwunderte, sooft sie ihr ins: Gesicht schien. Nahe bei dem Schlosse des K"onigs: lag ein groszer dunkler Wald, und in dem Walde unter einer alten Linde war ein Brunnen; wenn nun der Tag recht heisz war, so ging das: K"onigs:kind hinaus: in den Wald und setzte sich an den Rand des: k"uhlen Brunnens:; und wenn sie Langeweile hatte, so nahm sie eine goldene Kugel, warf sie in die H"ohe und fing sie wieder; und das: war ihr liebstes: Spielwerk. \Large \fraklines \yinipar{I}n den alten Zeiten, wo das: W"unschen noch geholfen hat, lebte ein K"onig, dessen T"ochter waren alle sch"on, aber die j"ungste war so sch"on, dasz die Sonne selber, die doch so vieles: gesehen hat, sich verwunderte, sooft sie ihr ins: Gesicht schien. Nahe bei dem Schlosse des K"onigs: lag ein groszer dunkler Wald, und in dem Walde unter einer alten Linde war ein Brunnen; wenn nun der Tag recht heisz war, so ging das: K"onigs:kind hinaus: in den Wald und setzte sich an den Rand des: k"uhlen Brunnens:; und wenn sie Langeweile hatte, so nahm sie eine goldene Kugel, warf sie in die H"ohe und fing sie wieder; und das: war ihr liebstes: Spielwerk. \end{document}

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