日常食中のセシウム137の推移

環境放射線データベースを使って日本人の日常食中のセシウム137の量の推移を調べてみよう。

「身のまわりなど一般環境」をクリックし,

  1. 調査対象「全て」
  2. 調査年度「1957年度から2014年度まで」
  3. 調査地域「日本全国」
  4. 調査カテゴリー「日常食」
  5. 調査試料「日常食」
  6. 調査核種「Cs-137」

の順で指定し,「検索」をクリック。結果の1ページが表示されるので,一番下の「この結果をCSV形式で保存する」をクリック。これを次のようにしてRで読み込む(「ファイル名」の部分は自分のダウンロードしたファイル名に変える)。

cs = read.csv("ファイル名", fileEncoding="CP932", as.is=TRUE, na.strings="検出されず")

データは2008年までしかない。table(cs$放射能濃度単位) の結果は

 Bq/g-生 Bq/kg-生  Bq/人日 
       1       24     8283 

であるので,Bq/人日 単位の数値だけに限って解析する。

cs1 = subset(cs, cs$放射能濃度単位 == "Bq/人日")
t = as.POSIXct(cs1$試料採取開始日)  # 年月日
yr = cs1$試料採取年度        # 年度
x = cs1$放射能濃度           #「検出されず」はNA
x1 = ifelse(is.na(x), 0, x)  # NAを0にする

いろいろプロットしてみる:

par(mgp=c(2,0.8,0))
plot(t, x1, xlab="年", ylab="Bq/人日")
plot(t, x, log="y", xlab="年", ylab="Bq/人日")
日本人の日常食中のCs-137の量の推移

チェルノブイリ事故(1986年4月26日)の影響が見える。

年度ごとの中央値をプロット:

plot(1963:2008, sapply(1963:2008, function(i){median(x1[yr == i])}),
     type="o", log="y", pch=16, xlab="年", ylab="Bq/人日")
日本人の日常食中のCs-137の量の推移

2008年度は「検出されず」が半数以上を占めるため,中央値は求められない。

箱ひげ図のほうがいいかな。

boxplot(sapply(1963:2008, function(i){x1[yr == i]}), ylim=c(0.01,5),
        log="y", names=1963:2008, xlab="年", ylab="Bq/人日")
日本人の日常食中のCs-137の量の推移

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