OpenAI PrismのLaTeXで日本語を使う

OpenAIのPrismはオンラインでLaTeXが使えるサービスである。Cloud LaTeXOverleafと似た仕組みであるが、無料で制約なく使えて、ChatGPTと統合されていて、AIに頼むと文書作成を手伝ってもらえる。

まだリリースされたばかりで不具合が残る。特に日本語関係に弱い。ChatGPTも日本語LaTeXに関してはあまり賢くない。

日本語の文書で、特にドキュメントクラスを指定されていない場合は、次のようにしてLuaLaTeXを使うとよい(コンパイルが遅いのが欠点である)。

% !TEX program = lualatex
\documentclass{ltjsarticle}
\begin{document}

\title{数学レポート}
\author{ピエール・ド・フェルマー}
\maketitle

\section{はじめに}

このレポートでは、3以上の整数 $n$ について、
\[ x^n + y^n = z^n \]
を満たす正の整数の組 $(x, y, z)$ は存在しないことを示す。

\end{document}

ltjsarticle となっている部分は ltjsbook あるいは jlreq でもよい。

pLaTeXを使わなければならない場合には、まず次のような .latexmkrc ファイルを作っておく。$pdflatex = ... とするのがキモである(PrismはデフォルトでpdfLaTeXを起動するので)。

$ENV{'TZ'} = 'Asia/Tokyo';
$pdflatex = 'platex %O %S';
$bibtex = 'pbibtex %O %S';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$pdf_mode = 3;

upLaTeXの場合は次のようにする。

$ENV{'TZ'} = 'Asia/Tokyo';
$pdflatex = 'uplatex %O %S';
$bibtex = 'upbibtex %O %S';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'upmendex %O -o %D %S';
$pdf_mode = 3;

これで普通にpLaTeX、upLaTeXの文書を作ればよい。ただ、今のところブラウザ内で日本語フォントがうまく表示されない(ダウンロードしてPDFビューアで開けば表示される)。ブラウザ内で日本語を表示するには、次のように pxchfon を使う(ZR氏のご指摘)。

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[unicode,ipaex]{pxchfon}
\begin{document}

\title{数学レポート}
\author{ピエール・ド・フェルマー}
\maketitle

\section{はじめに}

このレポートでは、3以上の整数 $n$ について、
\[ x^n + y^n = z^n \]
を満たす正の整数の組 $(x, y, z)$ は存在しないことを示す。

\end{document}