MacでAIかな漢字変換azooKeyを使う

azooKey(あずーきー、あずき)はオープンソースのAIかな漢字変換(IME)ツールです。iOS用のほかにmacOS版もありますので、Macにインストールしてみました。デフォルトの設定でもMac標準のIMEよりずっと賢いので、お薦めします。

macOS版の「Download for macOS」(またはGitHubのazooKey on macOSのリリース)をクリックして azooKey-release-signed.pkg をダウンロードし、ダブルクリックしてインストールした後、

すれば動きます(最初の1文字の変換は少し時間がかかりました)。更新時にもログアウトは必要なようです。ちなみに「+」ボタン>「英語」で azookey (English) も追加しておくと、英数モードでも下記「いい感じ変換」が使えます。

メニューバーから開くメニューで設定ができます。AIの力を発揮するにはライブ変換がおすすめですが、慣れもありますのでお好きな設定にしてください。細かい設定や単語登録は、メニューバーから開くメニューの「設定…」の中で行います。

「きょう」「いま」の変換機能はデフォルトでサポートされました。「きょう」で 2025/11/11 などへの変換ができますが、自分好みの日付形式に変換するには、例えば次のようにazooKeyユーザ辞書に登録しておきます:


<date format="yyyy-MM-dd" type="western" language="ja_JP" delta="0" deltaunit="1">
きょう
日付

<date format="HH:mm:ss" type="western" language="ja_JP" delta="0" deltaunit="1">
いま
日付

さて、これでMac標準のIMEより賢い変換ができるようになったと思いますが、メニューバーから開くメニューの「設定…」の下のほうには「いい感じ変換」という項目があります。OpenAIのAPIキーを持っている人はここでAPIキーとお好きなモデル名を設定しておけば、azooKeyの中からGPTモデルが呼び出せます。例えば「吾輩は猫である。[確定][Ctrl-S]」とすれば「吾輩は猫である。」の続きをChatGPTに考えてもらうことができます。あるいは「遅刻しました。[確定]いいわけ[Ctrl-S]」で遅刻の言い訳を考えてもらうことができます。他社のAPIでもOpenAI互換であれば設定できます。

API料金が発生するのは嫌な場合は、macOSのApple Intelligenceを設定していれば、OSのFoundation Modelsが使えます。より賢くするために、私はローカルのLM Studioで適当なモデルを動かし、OpenAI APIとしてはダミーの文字列(例えば sk-xxxxxx)を入れ、OpenAI Model Nameにも適当なダミー(例えば lmstudio)を入れ、API Endpointとしては http://127.0.0.1:1234/v1/chat/completions を設定しました。

残念ながらEmacsやGhosttyでは左側の文字列が取得できないので「吾輩は猫である。[確定][Ctrl-S]」などはうまくいきませんでした。「ブチギレ[確定]えもじ[Ctrl-S]」もうまくいかないので、ブチギレした顔の絵文字を出したければ、「ぶちぎれかおえもじ[Ctrl-S]」のように、入力済みの文字列を参照しなくてもいい入力をして、確定前にCtrl-Sを押せば、うまくいくようです。

ほかに、文字列を選択してCtrl-Sすれば選択範囲を一括処理できるMagic Conversion機能があり、リライトや翻訳に便利です。azooKey (English) も設定しているなら、英数キーを2回押すだけで英語翻訳になります。これもEmacsでは使えないようです。

当然ながら、Ctrl-Sで出てくる候補はLLMモデルに依存します。openai/gpt-oss-*のほか、qwen/qwen3-vl-32b-instructやmistralai/devstral-small-2-2512も賢いので常用しています。

Emacsで例えばバッファを保存しようとしてCtrl-X Ctrl-Sとすると、IMEがオンになっているとCtrl-SをazooKeyの方に取られてしまいます。azooKey 0.1.3以降ではCtrl-S以外のキーを割り当てることができます。システム設定→キーボード→キーボードショートカット→アプリのショートカット→「+」で、アプリケーションは「すべてのアプリケーション」のまま、メニュータイトルに「いい感じ変換」と入れ、キーボードショートカットのところで望みのキーを入力します(例えばctrl+i、^Iと入る)。

「設定…」には「(開発者用)デバッグウィンドウを有効化」というチェックボックスもあります。有効にしておけば、d でデバッグモードに入り、Shift-d で抜けます。

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