Macのアプリを英語環境にする
MacやLinuxなどUnix系OSのコマンドなら、ロケールという仕組みで言語環境を設定するものが多い。ターミナルに locale
と打ち込むと、日本語環境のMacなら
LANG="ja_JP.UTF-8" LC_COLLATE="ja_JP.UTF-8" LC_CTYPE="ja_JP.UTF-8" LC_MESSAGES="ja_JP.UTF-8" LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8" LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8" LC_TIME="ja_JP.UTF-8" LC_ALL=
のように返る。このうち特に LANG
環境変数が言語を定めている。
例えば gpg
のようなコマンドは、日本語に設定されていると拙い日本語のメッセージになるので、LANG=en_US.UTF-8 gpg
あるいは LANG=en gpg
あるいは LANG=C gpg
のようにして英語のメッセージに戻すことがよく行われている。
Macの(GUIな)アプリケーションでは、LANG=en_US.UTF-8 open -a アプリ名
や open --env LANG=en_US.UTF-8 -a アプリ名
と打ち込んでも言語が変わらないようである。
次のようにすればよさそうである。例えば Google Chrome の場合、
% osascript -e 'id of app "Google Chrome"' com.google.Chrome % defaults read com.google.Chrome AppleLanguages (存在しない) % defaults write com.google.Chrome AppleLanguages '("en-US")' % defaults read com.google.Chrome AppleLanguages ( "en-US" )
とする("en_US"
や "en_US.UTF-8"
でもいいみたい)。これでGoogle Chromeを立ち上げ直すと英語環境になる。元に戻すには
% defaults delete com.google.Chrome AppleLanguages
とする。
同様に、ChatGPTアプリの場合、com.openai.chat
に対して同様にすればよい。
もっと楽な方法:システム設定→一般→言語と地域→アプリケーションで「+」をクリックしてアプリごとに言語設定をカスタマイズできる。これでGoogle Chromeを「English ― 英語」にしたところ、
% defaults read com.google.Chrome AppleLanguages ( "en-JP", ja, "ja-JP", "ru-JP" )
のようになった(最後のは私のMacでロシア語も有効にしてあったかららしい)。