以下は古くなってしまいました。 新しい VNC のページを作りました。

VNC

[News] AT&T の元開発者のサイト RealVNC ができました。

[News] TightVNC がアナウンスされています。

VNC (Virtual Network Computing) は AT&T の配布するフリーソフト (GPL) です。 リモートマシンのデスクトップを使うためのものです。 X に似ていますが，もっと簡単です。 UNIX，Win32 などの環境で動きます。

元々は ORL (Olivetti & Oracle Research Lab) という会社が作ったものですが， ORL 社は1999年1月に AT&T に買収されました。

上記ホームページから Linux 版ソースをもらってきました。 これを適当なディレクトリで展開し，できたディレクトリの中に入ります。

xmkmf
make World
cd Xvnc
make World
cd ..
./vncinstall /usr/local/bin
mkdir -p /usr/local/vnc/classes
cp classes/* /usr/local/vnc/classes

必要ならば vncserver の最初の行

#!/usr/bin/perl

# Add font path and color database stuff here, e.g.:

$cmd .= " -fp /usr/X11R6/lib/X11/fonts/japanese/,/usr/X11R6/lib/X11/fonts/misc/";

Linux では，どのファイルも setuid する必要はありません。 Solaris ではなぜか /usr/local/bin/Xvnc を setuid root しないとうまくいきませんでした。

リモートのコンピュータで一般ユーザ（自分のアカウント）で vncserver を起動します。

okumura:~$ vncserver

You will require a password to access your desktops.

Password:hogehoge
Verify:hogehoge

New 'X' desktop is okumura:1

Creating default startup script /home/okumura/.vnc/xstartup
Starting applications specified in /home/okumura/.vnc/xstartup
Log file is /home/okumura/.vnc/okumura:1.log

okumura というマシン上で，ディスプレイ番号として 1 が割り振られたようです。これは私がディスプレイ 0 ですでに普通の X を動かしているためだと思います。

もしこれでうまくいかなければ vncserver :1 のようにディスプレイ番号を指定して起動します。

今度はローカルのマシンで

vncviewer okumura:1

vncviewer: VNC server supports protocol version 3.3 (viewer 3.3)
Password:

Java 版のクライアントを使うには http://okumura:5801/ をブラウザで開きます（指定する番号は 5800 + ディスプレイ番号）。 この方法なら外国への出張先でも Java 対応ブラウザさえあれば日本語のフォントが使えるので便利です。

リモートマシンで動いているサーバを殺すには，リモートマシンにログインして

vncserver -kill :1

X と違ってサーバはリモートにあり，サーバの現在の状態が保たれるので， サーバは立ち上げ放しにして（kterm なども殺さず）， クライアントだけどこからでも立ち上げれば，仕事の続きができます。

Windows から UNIX を利用

Windows に VNC をインストールしてスタートメニューから VNC viewer を起動します。あるいは Java 対応ブラウザでも同じことができます。

UNIX から Windows を利用

Windows に VNC をインストールしてスタートメニューから WinVNC を起動します。パスワードを打ち込んで OK をクリックするとタスクバーに隠れます。 あとは UNIX マシンで

vncviewer マシン名:0

リンクはご自由にどうぞ。

松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp

Last modified: 2004-05-13 17:03:48