Vine 2.0

Vine Linux は特にクライアント用の Linux としては最もお薦めのものです。 Vine Linux 1.1 をずっと使ってきましたが,今度 2.0 が出ました。

注文しておいた Vine Linux 2.0CR がやってきたので, さっそくインストールしてみました。

特に問題なくインストールできた様子です。

WPref の設定

ウィンドウマネージャには軽い Window Maker を使いました。 右側の4番目の WPref で設定ができます。 私は,左から2番目の「ウィンドウフォーカスの設定」で, インプット・フォーカスの設定を「ウィンドウのクリックで」にして, 左から5番目の「その他の操作性の設定」で, 「キーボードによりフォーカスされたときウィンドウを前面に」 をオンにしました。

あとはダブルクリックの遅延を少し長くすれば使いやすいかもしれません。

和文フォント

2.0CR では和文フォントとして DFP華康明朝体・DFP華康ゴシック体 など5書体が入っています。 和文フォントの設定は /etc/vfontcap に書かれています。

emacs

mule の代わりに emacs を使いましょう。

.emacs.el はいくつか手を加えました。

Ctrl-Alt-Del でシャットダウン

通常は Ctrl-Alt-Del でリブートになります。 シャットダウンにするには /etc/inittab を次のようにします。

#ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -t3 -r now
ca::ctrlaltdel:/sbin/shutdown -h now

fetchmail

日本の利用者は ~/.fetchmailrcno mimedecode と書かなければいけないようになりました。 たとえば毎分メールをチェックするなら次のようにします。

set daemon 60
poll pop.ztv.ne.jp proto POP3 user okumura pass hogehoge no mimedecode

日本語Perl

ln -s /usr/bin/perl /usr/local/bin/jperl しておけば jperl コマンドが使えるようになります。 コマンド名が jperl でないと jperl にならないので注意。

メール関係

/etc/hosts にちゃんとホスト名が書いてないとメールがうまく受け取れないかもしれません。

/etc/aliases で root のエイリアスを自分にして newaliases を実行します。

Disk change detected ...

これは Red Hat でも同様ですが,GNOME の設定が CD-ROM オートマウントになっているようで,dmesg を見ると

VFS: Disk change detected on device ide1(22,0)
というメッセージが繰り返し出力されます。 Window Maker なら大丈夫のようです。

カーネルの更新

カーネル 2.2.15 が出たので更新してみました。

あらかじめ /etc/lilo.conf をたとえば次のように編集しておきます。

boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
timeout=50
append="apm=on"
default=linux

image=/vmlinuz
        label=linux
        read-only
        root=/dev/hda1

image=/boot/vmlinuz-2.2.14-1vl6
        label=vine
        initrd=/boot/initrd-2.2.14-1vl6.img
        read-only
        root=/dev/hda1

シンボリックリンク /usr/src/linux および /boot/System.map を外しておきます。 また,Unix98 PTY を使わないなら /etc/fstab の /dev/pts の行を外しておきます。

次のように作業します。

cd /usr/src
カーネルソースを展開
cd linux
make mrproper
make xconfig
make dep
make bzlilo
make modules
make modules_install

リブートします。

リンク


リンクはご自由にどうぞ。

松阪大学 奥村晴彦 okumura@matsusaka-u.ac.jp
Last modified: Sat May 27 10:06:27 JST 2000