IMAP
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https://oku.edu.mie-u.ac.jp:443/~okumura/linux/?IMAP
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* Maildir と IMAP [#n0b6dfdc] ** はじめに [#uf4c41d4] 通常の sendmail は /var/(spool/)mail/ に1ユーザ1ファイルで保存する。 非常に大きなファイルになり,POP サーバがこれにアクセスしようとすると,システムが重くなり,ファイルも壊れやすい。 そこで qmail は ~/Maildir/ 以下のサブディレクトリに1メッセージ1ファイルで保存する。 Postfix は sendmail の方式(mbox 方式)と qmail の方式(Maildir 方式)を簡単に切り替えられる。 Maildir とサブディレクトリは以下のようにして自分で作れる: mkdir ~/Maildir mkdir ~/Maildir/cur mkdir ~/Maildir/tmp mkdir ~/Maildir/new chmod -R 700 ~/Maildir mbox 形式から Maildir 形式に変換するには mbox2maildir 等というスクリプトがあるようだ。 ** Postfix で Maildir [#x58505b3] /etc/postfix/main.cf で home_mailbox = Maildir/ だけを生かす: # home_mailbox = Mailbox home_mailbox = Maildir/ # mail_spool_directory = /var/mail # mail_spool_directory = /var/spool/mail # mailbox_command = /usr/bin/procmail これで postfix reload する。 ** procmail で Maildir [#m41bbe04] procmail を Maildir 対応にするには次のように変える。 MAILDIR=$HOME/Maildir DEFAULT=$MAILDIR/ JUNK=$HOME/Mail/junk :0 ~* パターン $JUNK/. 必ずゴミ箱のディレクトリ名の最後に /. を付ける。 ** Mew で Maildir [#hebc6f73] [[Mew:http://www.mew.org/]] は Emacs 上の有名な MUA。 Mew が取り込んだメッセージは ~/Mail/ 以下のサブディレクトリに入る。 Mew をメールサーバ上で使う場合,次のようにするだけで ~/Maildir からメールが取り込める。 (setq mew-mailbox-type 'mbox) (setq mew-mbox-command "incm") (setq mew-mbox-command-arg "-d /home/okumura/Maildir") ;; 私の場合 ** Courier-IMAP [#p1345833] ネットワーク越しにメールを取り込むには,Maildir では qpopper が使えない。 [[ここ:http://asteroid-b612.org/software/]] に qpopper を Maildir と MySQL 対応にするパッチがあるが,以下では [[Courier-IMAP:http://www.courier-mta.org/imap/]] を使う。 これは POP3 にも対応するが,もっと Maildir 指向の IMAP というプロトコルが使える。 Vine Plus に RPM が入っているが,ここでは過去のしがらみからソースからインストールする。 ソースは [[ここ:http://www.courier-mta.org/download.php#imap]] からダウンロードできる。 コンパイルは必ず通常ユーザで。 Red Hat 系では configure に --with-redhat を付けないと「rpm を使え」と怒られる。 Vine Linux 3.x では gdbm-devel, openssl-devel パッケージが必要。 tar xvjf courier-imap-3.0.8.tar.bz2 cd courier-imap-3.0.8 ./configure --without-ipv6 --without-authldap ? --enable-unicode=iso-2022-jp,iso-8859-1,utf-8 make make check インストールは root で。 /usr/lib/courier-imap に入る。 /etc/pam.d/{imap,pop3} を上書きするので注意。 su make install-strip (駄目なら make install) make install-configure cp courier-imap.sysvinit /etc/rc.d/init.d/imapd Maildir を作るためには /usr/lib/courier-imap/bin/maildirmake ~/Maildir とすればよい。 /usr/lib/courier-imap/bin/maildirmake /etc/skel/Maildir しておくと便利。 imapd と pop3d を動かしたいなら,/usr/lib/courier-imap/etc/{imapd,pop3d} の最後のほうにある NO を YES に変える。 cd /etc/rc.d/init.d chmod 755 imapd chkconfig --add imapd ./imapd start ** Mew で IMAP [#la89a151] Mew でも IMAP でメールを読むことができる: (setq mew-proto "%") (setq mew-imap-user "okumura") (setq mew-imap-server "localhost") これで %inbox を読めばよい。 ** Wanderlust [#ue6b03b8] [[Wanderlust:http://www.gohome.org/wl/]] は Emacs 上の IMAP 対応の MUA。 http://www.dnsbalance.ring.gr.jp/archives/elisp/wl/ でミラー。 make check して APEL,FLIM,SEMI がないと言われたら,これらを先にインストールする。 Wanderlust も含め,インストールは make,make install でできる。 samples/ja/ にある dot.何々 を .何々 と改称し,ホームディレクトリに入れて,適宜編集する。 また,~/.wl の冒頭にあるように .emacs.el を修正する。 ** biff [#l6830698] YaTeX で有名な広瀬さんの [[biff.el:http://www.gentei.org/~yuuji/software/biff-el.html]] を使えばいい。 (load "biff") (setq biff-account-alist '(("okumura" (server . "~/Maildir") (user) (proto . maildir)))) (setq biff-check-interval 60) (biff-background-all)
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* Maildir と IMAP [#n0b6dfdc] ** はじめに [#uf4c41d4] 通常の sendmail は /var/(spool/)mail/ に1ユーザ1ファイルで保存する。 非常に大きなファイルになり,POP サーバがこれにアクセスしようとすると,システムが重くなり,ファイルも壊れやすい。 そこで qmail は ~/Maildir/ 以下のサブディレクトリに1メッセージ1ファイルで保存する。 Postfix は sendmail の方式(mbox 方式)と qmail の方式(Maildir 方式)を簡単に切り替えられる。 Maildir とサブディレクトリは以下のようにして自分で作れる: mkdir ~/Maildir mkdir ~/Maildir/cur mkdir ~/Maildir/tmp mkdir ~/Maildir/new chmod -R 700 ~/Maildir mbox 形式から Maildir 形式に変換するには mbox2maildir 等というスクリプトがあるようだ。 ** Postfix で Maildir [#x58505b3] /etc/postfix/main.cf で home_mailbox = Maildir/ だけを生かす: # home_mailbox = Mailbox home_mailbox = Maildir/ # mail_spool_directory = /var/mail # mail_spool_directory = /var/spool/mail # mailbox_command = /usr/bin/procmail これで postfix reload する。 ** procmail で Maildir [#m41bbe04] procmail を Maildir 対応にするには次のように変える。 MAILDIR=$HOME/Maildir DEFAULT=$MAILDIR/ JUNK=$HOME/Mail/junk :0 ~* パターン $JUNK/. 必ずゴミ箱のディレクトリ名の最後に /. を付ける。 ** Mew で Maildir [#hebc6f73] [[Mew:http://www.mew.org/]] は Emacs 上の有名な MUA。 Mew が取り込んだメッセージは ~/Mail/ 以下のサブディレクトリに入る。 Mew をメールサーバ上で使う場合,次のようにするだけで ~/Maildir からメールが取り込める。 (setq mew-mailbox-type 'mbox) (setq mew-mbox-command "incm") (setq mew-mbox-command-arg "-d /home/okumura/Maildir") ;; 私の場合 ** Courier-IMAP [#p1345833] ネットワーク越しにメールを取り込むには,Maildir では qpopper が使えない。 [[ここ:http://asteroid-b612.org/software/]] に qpopper を Maildir と MySQL 対応にするパッチがあるが,以下では [[Courier-IMAP:http://www.courier-mta.org/imap/]] を使う。 これは POP3 にも対応するが,もっと Maildir 指向の IMAP というプロトコルが使える。 Vine Plus に RPM が入っているが,ここでは過去のしがらみからソースからインストールする。 ソースは [[ここ:http://www.courier-mta.org/download.php#imap]] からダウンロードできる。 コンパイルは必ず通常ユーザで。 Red Hat 系では configure に --with-redhat を付けないと「rpm を使え」と怒られる。 Vine Linux 3.x では gdbm-devel, openssl-devel パッケージが必要。 tar xvjf courier-imap-3.0.8.tar.bz2 cd courier-imap-3.0.8 ./configure --without-ipv6 --without-authldap ? --enable-unicode=iso-2022-jp,iso-8859-1,utf-8 make make check インストールは root で。 /usr/lib/courier-imap に入る。 /etc/pam.d/{imap,pop3} を上書きするので注意。 su make install-strip (駄目なら make install) make install-configure cp courier-imap.sysvinit /etc/rc.d/init.d/imapd Maildir を作るためには /usr/lib/courier-imap/bin/maildirmake ~/Maildir とすればよい。 /usr/lib/courier-imap/bin/maildirmake /etc/skel/Maildir しておくと便利。 imapd と pop3d を動かしたいなら,/usr/lib/courier-imap/etc/{imapd,pop3d} の最後のほうにある NO を YES に変える。 cd /etc/rc.d/init.d chmod 755 imapd chkconfig --add imapd ./imapd start ** Mew で IMAP [#la89a151] Mew でも IMAP でメールを読むことができる: (setq mew-proto "%") (setq mew-imap-user "okumura") (setq mew-imap-server "localhost") これで %inbox を読めばよい。 ** Wanderlust [#ue6b03b8] [[Wanderlust:http://www.gohome.org/wl/]] は Emacs 上の IMAP 対応の MUA。 http://www.dnsbalance.ring.gr.jp/archives/elisp/wl/ でミラー。 make check して APEL,FLIM,SEMI がないと言われたら,これらを先にインストールする。 Wanderlust も含め,インストールは make,make install でできる。 samples/ja/ にある dot.何々 を .何々 と改称し,ホームディレクトリに入れて,適宜編集する。 また,~/.wl の冒頭にあるように .emacs.el を修正する。 ** biff [#l6830698] YaTeX で有名な広瀬さんの [[biff.el:http://www.gentei.org/~yuuji/software/biff-el.html]] を使えばいい。 (load "biff") (setq biff-account-alist '(("okumura" (server . "~/Maildir") (user) (proto . maildir)))) (setq biff-check-interval 60) (biff-background-all)
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