名義尺度・順序尺度・間隔尺度・比例尺度

アメリカの心理学者スティーブンス(Stanley Smith Stevens, 1906–1973)は、1946年に書いた論文 On the Theory of Scales of Measurement で、測定された量を表す数値は4つに分類されると唱えました。性別(男=0、女=1とか)は名義尺度、段階で尋ねるアンケート(まったく反対=1、やや反対=2、・・・)は順序尺度、セ氏温度は間隔尺度、質量は比例尺度(比率尺度)、といったことは授業で必ず習うと思います。

名義尺度・順序尺度・間隔尺度・比例尺度(比率尺度)と並べたとき、左ほど質的、右ほど量的な意味があります。教科書によっては最初の2つが質的、残りの2つが量的と書いてあるものもありますが、実際はそう簡単に2分できるものではありません。

名義尺度・順序尺度は質的な尺度なので平均に意味はない、と言われることもあります。でも、例えば男=0、女=1としたときの平均には「女の割合」という意味があります(このような意味づけができるのは2値の場合だけですが)。

順序尺度についても、5段階評定(1〜5)は普通に評定平均を求めます。段階で尋ねるアンケートについても、現場では平均を求めることが一般的です(リッカート尺度)。一方で、「現場で行われているのがおかしく、平均を求めるのは間違いだ」と主張する人も多いので、微妙です。

統計グラフとの関係では、「棒グラフは比例尺度だけに使う」も習っていると思います。逆は成り立ちません(比例尺度でも折れ線グラフなどで表してかまいません)。地理で習う雨温図では、雨量は比例尺度なので棒グラフ、セ氏温度は間隔尺度なので折れ線グラフで表します。