Last Update: 2012-08-12

[改訂第5版]LaTeX2e 美文書作成入門
付録I「LaTeX2e による多言語処理」サポートページ

奥村晴彦『[改訂第5版]LaTeX2e(ラテック・ツー・イー)美文書作成入門』(技術評論社,2010年7月,ISBN978-4-7741-4319-4,2色刷,DVD-ROM付,3180円+税)のうち,付録I「LaTeX2e による多言語処理」(pp.355–390)に関するサポートページです.
(文責:安田,黒木,栗山)

『[改訂第5版]LaTeX2e 美文書作成入門』全体のサポートページはこちら

本文のサポート(共通)

本文のサポート(第1刷のErrata)

言及しているパッケージやファイルへのリンク

W32TeX ptexlive 各アイコンに付加した文字の意味は以下のとおりです.

ライセンス に,パッケージの README 等に記された適用ライセンスを記しています. `LPPL v1.3+' は「LaTeX Project Public License Version 1.3 以降」ということを示しています.フォントパッケージによってはフォント毎に異なるライセンス/著作権を主張する場合があり,表示はこれらを網羅しているわけではありません. パッケージ添付のファイル README, LICENSE, COPYING などに書かれた条件を,利用者で必ず確認してください.

Babelパッケージ

英・仏・独・露・希における引用符号等の入力法

英語・ドイツ語・フランス語

ロシア語

ギリシア語

Babelの初期設定・仕様言語の拡張方法

ロシア語・ギリシア語フォントのインストール

Japanese Packageのインストールとその使用法

新しい言語の導入・エラー対策など

Unicodeによる多言語直接入力

pLaTeX2eにおけるUnicode

UTF-8 inputenc,fontenc

ptexenc

upLaTeX

中国語・韓国語

ptexenc・OTFパッケージ
upLaTeX CJK拡張フォント

CJKパッケージ

LaTeX2eの持つ多言語・多種文字処理ポテンシャル

ArabTeX

アラビア語モード
ヘブライ語モード

dvipdfmx で ArabTeX ヘブライ語 Type1 フォントを埋め込んだ PDF は,Adobe Reader V8 以降で “埋め込みフォント「XXXXXX+TeX-hclassic」を抽出できません” というエラーが出る不具合があります.(p)dvips(k) + ghostscript もしくは pdflatex で作成する PDF はこの問題がありません.dvipdfmx を必要とする場合は,ghostscript epswrite デバイスでアウトラインを取得して,ベクトル画像として \includegraphics 命令で取り込むという手段があります.hebrew.dvi という ArabTeX ヘブライ語組版結果があるとして,アウトライン EPS(hebrew.eps)は,以下のようにすれば得られます.

$ pdvips -Ppdf -E -D 10000 hebrew.dvi -o tmp.eps
$ gs -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=epswrite -r10000 -sOutputFile=hebrew.eps tmp.eps
$ rm -f tmp.eps
	  
W32TeX の場合は以下のとおりです.
C:\> dvipsk -Ppdf -E -D 10000 -u arabtex.map hebrew.dvi -o tmp.eps
C:\> gswin32 -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=epswrite -r10000 -sOutputFile=hebrew.eps tmp.eps
C:\> del tmp.eps
	  

ヘブライ語の直接入力

Devanāgarī for TeX

タイ語

CTANディレクトリ

上記で「Type1フォント無」と記したものは CTAN で Type1 フォントが公開されていません.これらについて,mftracet1binary を用いて,METAFONT から Type1 フォントを生成しました.bibunsho5-misc-type1.zip アーカイブに纏めてあります.Hebrew フォントの hclassic, hcaption は ArabTeX とバッティングする,Croatian に mftrace でエラーとなるフォントがある,などの理由で,アーカイブには含めていないフォントもあります.収録しているのは Type1 フォントとマップファイルのみです.組版で使うには,上記のアルメニア語,クロアチアグラゴール文字,Babel hebrew/フォント・ソース,グルジア語,ベンガル語,古代諸言語パッケージから,ユーザーにとって必要な言語パッケージをあらかじめ組み込んでおかなければなりません.インストールについては README を参照ください.

おわりに

多言語処理関連Webサイト

TeXによる多言語環境一般について(日本のサイト)
pTeXの拡張・配布関連
TUG(TeX Users Group)
TeX and Unicode
個別の言語パッケージ
多言語関連(フォント・書体)
その他