奥村晴彦『[改訂第4版]LaTeX2e(ラテック・ツー・イー)美文書作成入門』(技術評論社,2007年1月,ISBN4-7741-2984-4,2色刷,CD-ROM付,3339円)のサポートページです。
2006年12月12日ころ全国の書店に並んだようです。
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Windows Vistaでは本書CD-ROM中のインストーラがGhostscriptインストーラ(C:\usr\local\GhostScript\setupgs.exe)を自動起動できないことがあるようです。 その場合でも C:\usr\local\GhostScript 以下にGhostscriptが入っていますので,そのまま使うことができます。 このとき,付録Gで C:\gs となっているところは C:\usr\local\GhostScript と読み替えてください。 これでまったく問題ありませんし,ディスク容量も少しだけ節約できます。 標準ユーザーの権限でも(管理者パスワードを聞いてきたときに答えれば)これでVistaにインストールできます。
utfパッケージより強力なotfパッケージがインストールされていますので,そちらをお使いください。
なお,\usr\local\Ghostscript\gs8.54\Resource\Cmap の中の UniJIS-UTF16-H,UniJIS-UTF16-V を \usr\local\share\texmf\fonts\cmap にコピーしておいてください。
otfパッケージのデフォルトは小塚フォントに設定されています(/usr/local/share/texmf/fonts/map/dvipdfm/base/cid-x.map 参照)。本文 p.231 を参考に書き換えてください。WinShellで開けます(メモ帳で開くとうまく表示されないかもしれません)。よくわからなければ sample.map を文書ファイルと同じフォルダにダウンロードして,dvipdfmx 起動時に -f sample.map というオプションを与えてください。
otfパッケージを使う場合はdvipdfmxでPDFにしてから閲覧します。
CD-ROMに収録したMac OS X版・UNIX版で mkdir: ././usr/local/texfonts: Permission denied
のようなエラーメッセージが出る場合は,ターミナルに次のように打ち込んでみてください(管理用のパスワードを聞いてきたら打ち込んでください)。
sudo mkdir /usr/local/texfonts sudo chmod 777 /usr/local/texfonts
これは収録時点でのptetex3のバグで /usr/local/teTeX/share/texmf/web2c/texmf.cnf の VARTEXFONTS = /var/tmp/texfonts となるべきところが VARTEXFONTS = $SELFAUTOPARENT/texfonts となっているのが原因です。
jsarticle 等なら大丈夫ですが,jarticle 等だけで起こります。 これは私が最新の LaTeX を収録しながらアスキーの pLaTeX 最新版を収録しなかったパッケージングミスです。 申し訳ありませんが ptex-texmf-2.5.tar.gz をダウンロードし,「ターミナル」を起動して次のように順に打ち込んでください:
tar xvzf ptex-texmf-2.5.tar.gz mv ptex-texmf/ptex/platex/base /usr/local/teTeX/share/texmf-local/ptex/platex/ mktexlsr fmtutil-sys --all
(いずれにしてもLaTeX2eの数式中では \rm ではなく \mathrm{...} または amsmath の \text{...} をお薦めします。)
Leopard 以降ではフォントパスが変更になっています。ターミナルで次のように打ち込んでください:
cd /usr/local/teTeX/share/texmf/fonts/opentype/ ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 Pro W3.otf" HiraMinPro-W3.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 Pro W6.otf" HiraMinPro-W6.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf" HiraKakuPro-W3.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf" HiraKakuPro-W6.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ Std W8.otf" HiraKakuStd-W8.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf" HiraMaruPro-W4.otf
[以下は打ち込む必要はありません] 新しいProNのほうにシンボリックリンクを張るには次のようにします(これだけではJIS2004字形が使えません。詳しくは QA: 0213:2004対応CMap? での議論を参照してください):
ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W3.otf" HiraMinPro-W3.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W6.otf" HiraMinPro-W6.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf" HiraKakuPro-W3.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf" HiraKakuPro-W6.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf" HiraKakuStd-W8.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf" HiraMaruPro-W4.otf
share/ghostscript/8.54/Resource/CIDFont/ の中身についても同様です:
cd /usr/local/teTeX/share/ghostscript/8.54/Resource/CIDFont/ ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W3.otf" HiraMinPro-W3 ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W6.otf" HiraMinPro-W6 ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf" HiraKakuPro-W3 ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf" HiraKakuPro-W6 ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf" HiraKakuStd-W8 ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf" HiraMaruPro-W4
AMSFonts のページから新しいamsfonts.zipを(例えばホームディレクトリに)ダウンロードして,ターミナルで
cd /usr/local/teTeX/share/texmf-local/ unzip ~/amsfonts.zip mktexlsr
と打ち込んでください(上書きするか聞かれたら y または A と答えます)。
詳しくはここの議論をご覧ください。
なお,Mac OS X 10.6.2 では従来通りのPDFでも化けないようになりました。
ProNを使う場合のフォントパスは以下のようになります:
ln -sf /System/Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W3.otf" HiraMinPro-W3.otf ln -sf /System/Library/Fonts/"ヒラギノ明朝 ProN W6.otf" HiraMinPro-W6.otf ln -sf /System/Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf" HiraKakuPro-W3.otf ln -sf /System/Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf" HiraKakuPro-W6.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf" HiraKakuStd-W8.otf ln -sf /Library/Fonts/"ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf" HiraMaruPro-W4.otf
間違いを見つけられたらご連絡いただければ幸いです。
付録J章サポートページもご覧ください。
Last modified: 2010-03-23 08:58:44