『基礎からわかる情報リテラシー』第2版サポートページ
奥村晴彦『基礎からわかる情報リテラシー』第2版(技術評論社,2014年1月,ISBN 978-4-7741-6213-3,1480円+税)のサポートページです。
訂正と補足情報
SkyDriveという名前が2カ所で現れますが,本書校了後の2014年1月27日に「OneDrive」と改称されました。
p.25「ヘボン式とは1867年にヘボン(James C. Hepburn)が使った方式です」は正確ではありませんでした。1867年はヘボン『和英語林集成』初版が出た年ですが,現在のヘボン式ローマ字は第3版(1886年)によるものです(ヘボン式ローマ字の成立 参照)。ご指摘ありがとうございました。
p.26 表2.2 ローマ字表のキャプションに「(拗音=はねる音)」とありますが,p.27にあるように「はねる音」は撥音(ん)です。拗音は「ねじれる音」です。ご指摘ありがとうございました。
p.73 「Times New」は「Times New Roman」の意です(なぜ「Times New」と略したかというと,[I ] を押すとRoman体でなくItalic 体になるという文脈だからです)。
p.74 冒頭「すでに説明しましたが」は削除します(「前ページにもちょっと書きましたが」程度でした)。
p.90 本文下から4行目「Excel」→「Word」
p.99 図6.31のキャプション「Office 2007」→「Office 2007以降」
p.100 下から4行目 「。」が一つ抜けています。
p.132 訂正ではありませんが,今回の改訂時に,2010年に常用漢字表が改訂され2136字になったことや,それに合わせてJIS X 0213が2012年に改正されたこと(ただし実質的な変更はない)を付け加えるべきでした。
p.140 欄外で紹介した cipher コマンドはWindowsのバージョンによっては入っていません。代わりに SDelete をダウンロードしてお使いください。例えば sdelete -p 3 ファイル名
でファイルを3回上書きして完全消去し,sdelete -p 3 -c C:
でC:ドライブの空き領域を3回クリアします。また,Macには srm という完全消去コマンドが入っています。こちらはファイルをデフォルトで35回,オプション -s
で1回,-m
で7回上書きします。Macでディスク全消去は「ディスクユーティリティ」でできます。
[重要] p.141でTrueCryptを紹介しましたが,残念ながらTrueCryptの開発は2014年5月で終了しました。現在,公式サイトで配布されているものは,復号機能だけのバージョン7.2です。その後,暗号化機能を含む最終版7.1aの公開と次期TrueCryptの開発がtruecrypt.ch で行われています。現在は,OS付属の暗号化機能(WindowsならBitLocker,MacならFileVault),OSに依存しないオープンなものでは GnuPG がお薦めです。
p.143(およびp.54)Macで「確実にゴミ箱を空にする」機能はOS X 10.11で削除されたようです。理由は,ハードディスクに代わってSSDが多く使われるようになり,この機能ではうまく完全消去できなくなったためのようです(関連記事 )。上で説明したsrmコマンドは残っていますので,そちらを使えばいいでしょう。
(紙版3刷以降)143ページ「ファイルの完全消去」で参照しているsrmとFileVaultのどちらも,参照先のページが4ページずれています(正しくは140ページ,142ページ)。
p.152 1行目「2013年1月1日施行の法改正で,違法ダウンロードが刑事罰の対象になりました」→正しくは「2012年10月1日施行の法改正で…」です。本質的な間違いでした。申し訳ありません。
Q & A
p.30の入力例(著作権法)の引用の部分に誤植を見つけました。「なっている」が「なつている」になっています。
良い質問です。著作権法 を見てください。古い法律を継ぎ足しながら改正しているので,表記は昔のままの「なつている」が正しいのです。
p.30の入力例で「款」という文字がありますが,読み方がわからないので入力できません。
工夫してみてください。私の授業では,Windowsの「IMEパッド」を使って手書き(マウス書き?)入力する方法を一例として紹介しています。いったん入力できれば検索で読み方や意味が調べられます。
奥村 晴彦
Last modified: 2017-04-19 16:07:13